結構気になるけれども、しょっちゅう有る事でもないし、見たり聞いたりしても、忘れちゃうこと。
冠婚葬祭の熨斗袋の使い方って、知っておくと便利ですし、いざって時に恥ずかしくないですよね?
そもそも、「のし」って何でしょう? これは本来「のしあわび」を意味していて、その昔、高価なアワビの身を
薄く剥ぎ取り、更に引き延ばして干した物を送り、万が一食べるのに困った時には「のしアワビ」を食べて
しのいで欲しい。 との相手への思いやりから始まったとされています。
だから、薄い橙色っぽくて長細いデザインが使われているんですね。
そして、「水引」ですが、これにも意味があるんです。
先ずは「花結び」・・・長結びのことですが、これは、ほどき易いし結び易い事から、「何度あっても良いこと」
と言う意味を込めて贈答品や吉事に使います。
これに対し「結び切り」はほどき難い結び方を結び方をしてますよね?
これは、二度とない様に・・・との思いを込めて、婚礼用や凶事に使います。
そして、本式多当の折り返し・・・これが一番良く質問されますが、慶事・・・お祝い事の時には、
お祝い=幸せを何度も受け止められるように下の折り返しが上になるように重ねます。
対して仏事用は、悲しみが二度とないように上の折り返しが上になるように重ねます。
どうでしたか? 全部知ってるよって方もいらっしゃると思いますが、しらなかったって方、
結構勉強になりましたでしょ~?
(金子 恒弘)