一般的に地球儀が作られ始めたのは15世紀ごろと言われていますが、古代ギリシャではアリストテレスや、ピタゴラスが地球は球体であると知っていました。なんでもアルキメデスなどは地球儀を持っていたようです。
現存する最古の地球儀は1492年にドイツのマルティン・べハイムによって作られたもの。1492年といえばコロンブスの新大陸発見の年。日本では応仁の乱のあとで戦国時代が始まった頃にあたります。
織田信長が地球儀を持っていたことは宣教師ルイス・フロイスの著書「日本史」の中に、フロイスらがヨーロッパからどのような道筋で来たのかを信長に問われ、地球儀を使って説明したとの記述があることからも判ります。
また、映画「独裁者」の中でチャップリン演ずる独裁者が風船状の地球儀と戯れるシーンは映画史上に残るシーンでしょう。
そういえば数年前に、ヒトラーの山荘から地球儀を元米兵が競売に出したことがニュースになったことがありましたね。

 

(金子昌一)