5月2日 理事研修で、相模原市緑区青山3385-2に在る「津久井クリーンセンター」の見学をしてきました。
平成28年の3月に完成したばかりのこの施設では、これまで東清掃工場と津久井クリーンセンターの2施設で行ってきた相模原市内のし尿処理の一元化を図った新施設で、相模原市で唯一のし尿処理施設です。
このし尿処理施設は、し尿・浄化槽汚泥の他に、ディスポーザ汚泥を受け入れ、それらを資源化する設備を有する汚泥再生処理センターとして整備されたとのこと。
資源化された汚泥は市のごみ処理施設の助燃剤として活用されています。
敷地面積は9,576㎡で延床面積が1,436㎡、受入棟・処理棟ともに鉄筋コンクリート造、地上2階、地下1階となっていて、処理方式は固液分離処理方式(直接脱水処理方式+下水道法流)で処理能力は89kL/日です。
受入設備にて計量されたし尿・浄化槽汚泥・ディスポーザ汚泥は受入口から投入され、沈砂槽で砂・小石を取りのぞき、受入槽に入ります。 その後破砕処理を行い処理棟のきょう雑物除去装置へ投入され、紙・ビニール・布などを取り除き貯留槽に入ります。し渣脱水施設にて含水率60%以下に脱水された後、市のごみ処理施設で焼却処分されるとのことでした。
資源化設備では高分子凝集剤・凝集助剤とともに汚泥脱水機に投入され、含水率70%以下に脱水され市のごみ処理施設にて助燃剤として活用される仕組みなんだそうです。
そのほかに脱水分離液を河川伏流水で希釈し公共下水道に放水する希釈放流設備や、脱臭設備にて高濃度臭気を微生物を活用し生物脱臭を行ったり、低濃度臭気は生物脱臭した臭気とともに活性炭吸着塔で臭気規制基準以下に脱臭処理を行い大気に放出したりと、沢山の設備が凝縮されていて、その設備を中央管理室で集中管理し各機器の運転状態が表示・把握できるようになっていて兎に角「し尿処理施設ってなんだか超ハイテク技術の結集なんだな~」というのが率直な感想でした。
処理棟の屋上のスペースを有効活用し太陽光発電装置を設置し発電された電気を場内で活用したり、一部の外灯は太陽光と風力を利用しハイブリッド発電型外灯を採用するなどの環境に寄与した施設にもなっているそうです。
施設の向かいには一般の廃棄物の受け入れ施設も有り、一般ごみ・粗大ゴミ・資源ごみなどの受入の手順などを説明してもらいました。
(洋文堂 金子恒弘)
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